全身の運動器官である骨・関節・筋肉・靭帯・腱・そしてそれらを動かすように指令する脊髄・神経の病気や外傷（ケガ）を治療し、できるだけ運動機能を元に回復させることを目的とします。

また、痛みがあれば手足や身体を動かしにくくなります。痛みに対する治療を行うのも整形外科の主要な仕事のひとつです。そして、筋肉の力が弱くなっている場合には力をつけるように運動の指導訓練（リハビリテーシヨン）をするのも大切です。

しかし、手足の痛み・関節の痛み・肩こりや腰痛・神経痛などの場合、その原因がどこにあるかを確かめ診断をすることが最も大切なことです。「これは手術しなければならない」「これは手術をしなくてもよい」という判断が大切なのです。時には、癌の転移による痛みもあるのです。したがって、しっかりした診断のもとに、治療をすることが、早く病気から開放される秘訣です。

また、骨折に対しては、ギプスや必要があれば手術で治療しますが、骨折が治ったあとに、子供では折れた骨が曲がったままで成長しないように、大人では早く仕事ができるように、老人では寝たきりにならないように、治療することが大切です。

これらの病気の場合には、できるだけ早期に、整形外科を受診して、確実な診断のもとに適切な治療を受けることをお勧めします。